エンディングノート

エンディングノートを作る

一般的な法律関係の事務所ではいきなり遺言書の話になりますが、私はいきなり遺言書を作ることをおすすめしません。相続対策は財産の引継ぎ先を決めればよいという単純な話ではないからです。去る人と残される人、双方が幸せになれるようじっくりと考えなければなりません。

まずは「エンディングノート」を作成することをオススメしております。エンディングノートとは、簡単に言えば「自分の人生を振り返りながら、自分の余生をどのように過ごしたいか決めるための設計図」です。自身の生涯を振り返りつつ、どんな葬式を望むのか、最後に伝えたい言葉は何か、あるいは自分が認知症や意識不明になったときの治療、介護方針の希望などを書き記しておきます。遺言書と違って、その人が生きている間にも意味があり、遺言ではカバーしきれない部分の対策となる点がエンディングノートの特徴です。

遺言書の種類と特徴

エンディングノートの内容のうち、必要な部分を遺言書にします。遺言書には一般的には公正証書遺言自筆証書遺言があり、それぞれに長所短所があります。内容によって使い分けることが大事です。公正証書遺言は作成に若干の手間と費用がかかりますが、財産名義の変更に必要な手間の殆どを省略することが出来ますので非常に便利です。

対して、自筆証書は手軽に作ることが出来ますが財産名義の変更には使いにくく、偽造や変造・紛失の可能性があり使いどころが難しいです。

エンディングノートとは?(遺言書との違い)

エンディングノートと遺言とでは作成する目的が異なります。遺言書は所有している財産を誰に相続させるか、誰に贈与するかが主な目的で、その効力には法的な効果が発生します。エンディングノートは書く内容は自由です。残された家族が困らないように財産の場所を記したり生前どのように思っていたのかを改めて知ったり目的は様々です。

エンディングノート 遺言
書き方 自由に書く事ができる 法律で書き方や作り方が定められている
法的な効果 法律的な効力はない 法律的な効力があり、その内容を実現しなければならない
書く内容 何でも書いても良い
家族への感謝の言葉、葬儀の方法、延命治療の可否、所有財産の場所など記す事が多い
財産の分け方、子の認知、未成年後見人の指定、祭祀主宰者の指定など
作成費用 費用はかからない
ノート代として数百円
自筆証書遺言:0円
公正証書遺言:数万円
※専門家に相談すると別途報酬